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今だ知らずや夢の竜宮うるま島気候はのどかに我がパラダイスうるま島
民謡とはいえ新歌*ミーウタです 御当地ソングか? もっと言えばオキナワンポップスの草分けみたいな曲でしょうか 正直なところあんまりカッコイイ曲ではないのですが どういうわけかものすごく沖縄を感じる一曲です 歌詞がヴィジュアルとしてイメージしやすいような気がしています たとえば『パラダイスうるま島』はまさに極彩色 もしくは総天然色のイメージ 龍宮城しかり一年中花が咲くしかり・・・ 夏の日差しを浴びた七色の海 白い砂利の小道と石垣とフクギ並木・・・ 原風景ぽい沖縄を連想させてくれる曲だと思うんですがいかがでしょうか さて唯一の解説は『ウルマ』について 『ウルマ』は『琉球』同意語として認識されています しかしながら定説があるわけではありません そこで諸説ある『ウルマ』の語源から興味津々なヤツをいくつか紹介します 1.果てのウルマ説/沖縄の生んだ最大の歴史学者 東恩納寛惇先生の南島風土記の中に 「果ての島=波照間」であると書かれています さらに琉球学の権威 柳田国男先生の海南小記では「波照間島はすなわちハテウルマでウルマの島々の南の果て」と記述 されています つまり「ウルマ=琉球 波照間は琉球の果ての島」と解釈されています これこそが『ウルマ=琉球』の元になったと考えられます 2.珊瑚礁説/八重山出身の方言学者 宮良当壮の南島叢考の中に「ウル=海石(珊瑚礁)あるいは砕けた砂礫 マ=島(場所を表す) したがってハテウルマは日本の端の砂礫からなる島」と記述 余談だが旅行ガイド等は果ての珊瑚の島が語源として採用されている その他にもタガログ語説、インドネシア語説、台湾のヤミ族の言葉説と盛り沢山でございます 沖縄は遥かな時代から東アジア各国との交易で栄えてきましたか らあながち否定はできません サバニ*くり舟をタガログ語でサンパーニと言ったりするんですから・・・ なにはともあれパラダイスウルマ島が語源的にも沖縄・琉球の原風景をイメージさせるのは間違いないですね
訳:「三線ノススメ」編集 新垣篤